町内会のIT化(2) 誰も会長に立候補せず永遠と過ぎる時間

前回の続きです。
収集されていたのは現役員全員、および新役員全員でした。
当日は
 各部から役割と仕事内容の簡単な紹介
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 会長の役割と仕事内容の簡単な紹介
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 新役員から新会長の立候補を募る
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 残った新役員で各部へ立候補、定員に達した場合は別の部へ立候補
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 各部ごとに分かれ、現役員から新役員へ仕事の引き継ぎ
の流れで進んでいきました。各部から役割と仕事内容の簡単な紹介をしていただいたことで、町内会は会長、副会長以外に以下の部と、部を超えた横断的な委員会があることを理解しました。
(半分記憶がよみがえりました)

・広報部 ×2名
  役員会の議事録作成および、町内会広報誌の発行
・文化部 ×2名
  敬老会の企画および実施
・体育部 ×2名
  市主催の各スポーツ大会への参加者募集及び応援
・環境衛生部 ×2名
  町内清掃日のとりまとめ
・防犯防災部 ×2名
  防犯、防災活動及び街灯の玉切れ確認
・総務部 ×10名
  市の広報誌および町内会報の配布、秋祭り実行委員会
・会計 ×2名
  収支管理
・会計監査役 ×2名
  会計監査
・秋祭り実行委員会
  秋祭りの企画及び実施
・防災マニュアル委員会
  災害時のための備蓄品の管理および災害時の対応マニュアル作成
・会館管理委員会
  町内会会館の建物および設備の管理、改善

2011年の東日本大震災の被害にあり、団地内は電気が2日間、水道が1か月間ほど止まったのですが、その経験が全く生かされず、13年たってもマニュアルがないことに驚きです。
私を含めて町内会の全員が右往左往して途方に暮れたはずなのですが・・・
「毎年前例事なかれ主義で新しいことに何も取り組んでいないのでは?」
すでにここまでで不安でいっぱいです。
各部の活動を聞く限り、私自身は上級救命講習を受講していることもあり、防犯防災部に立候補することにしました。

その後、会長から役割と仕事内容を記載した紙を渡され、簡単な紹介をしていただきました。
「ん?平日の活動が多いような・・・1,2,3,・・・会長の活動の半数以上が平日?」
愕然としました。
この業務量および平日の稼働状況を見てしまっては現役ビジネスマンは誰も立候補するわけがありません。
・そもそもこの仕事を削減できるか?
・削減できないとして、土日祝日に行うことは可能か?
・会長職をアウトソーシングするか?
新役員が意見と知恵を出し合っても具体的なアイディアが出てきません。
それもそのはず。新役員の誰も経験しておらず、A4用紙1枚の簡単な資料と10~20分程度の説明を聞いてもアイディアが出るはずもなく・・・
現会長も仕事を削減できるかという観点で仕事を行っているわけではないため、経験した現会長すら判断できず・・・

ここから立候補タイムに入るわけですが、出てくるのはマイナス意見ばかりで誰も立候補せず、
重苦しい空気のまま1時間が経過します。
「くじ引きかあみだくじで決めますか」
誰かが立候補以外の解決案を出しましたが、現会長からは却下されました。
ダダでさえ負担が大きいのに、嫌々引き受けても本人にとってより大きな負担になり、町内会を嫌いになってしまうというのがその理由です。

町内会の規定では”会長は新役員から選出する”と明記されておりますが、
・現会長が役員会で”会長は町内会から選出する”と変更案を出す
・町内会で引き受けてくれそうな方に現会長から交渉する
という段取りをつけて、新会長不在のまま各部への立候補タイムに入りました。

ここまでこじれたことは町内会発足して30年弱で一度もなかったようで、町内会発足以来、初めての状態に突入しました。

前回同様、ここまではIT化すると微塵も思っておりません・・・

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